立山にて

nanbo52004-01-18

 立山少年自然の家の下見に行ったとき、所員の方も雪の中のテント宿泊を経験していました。
そして、言われたのは、皮のグローブはいつも使って入るけれど、作業をするときには適さないということであった。作業をすると、ぬれてくる。そして、一夜明けるとぬれたものは凍ってしまい、冷たくて翌日には使えなくなってしまう。そして。素手で作業しようと思っても冷たいだけで仕事にならないという。
 そこで役に立つのが、作業用のゴム手袋だそうである。軍手の上に生地の厚い作業用のゴム手袋をすれば、ぬれることはないため、翌日も作業できるということでした。軍手の上にするために、大き目のものでないと入らないそうである。やってみて、はじめてわかることである。
 また、夜中には、マイナス10度くらいになり、テントの支柱の接続部分が凍ってしまい、テントを片付けるときには、息を吹きかけて暖めながらはずしたという話も聞いてきました。寝るときには、銀マットを2枚重ねにすれば、雪の冷たさを感じずにすむとか、4人用のテントに4人が寝れば端の人は冷たくて寝にくい、3人だと真ん中の人が温かい、二人だと間を空ければ冷えやすく、くっつくように寝ればいいとか。
 実際に経験してみれば、いろんな反省が出てくる。そのことを生かせば、無理だと思われていたこともどんどん可能になってくる、快適になってくる。
 知識も大切ではあるが、経験から得た知恵のほうがもっと大切だという一例になるのではないでしょうか。